※ネタバレ※ ストームレック GMメモ 1章
GM 用のメモ。ネタバレ注意。
ストーリーの全容や詳細な描写は載せてないので、シナリオ買ってね。
BGM
1章・海岸
導入【船旅 BGM】
公式の描写「竜の安らぎへようこそ」改
段の切れ目(船は進んでゆきます。 / 行くほどに...)あたりで自己紹介タイムにしても良いかも
自分の担当どんなキャラなのかをみんなに把握してもらうと、協力プレイがしやすいよ
「ここは俺の得意分野だからまかせとけ!」
「あんたこのためにこの島にきたんだろ、だったらここは譲るよ」
あくまでキャラ同士の自己紹介なので、話したくない過去などがあれば言わなくてok
自発的にしゃべらせるなら、たとえば…
(前略 ... 船は進んでゆきます。)
船が着岸するまでにはまだ少し時間がありそうです。
冒険者一行は、ここで会ったのも何かの縁、と、身の上話に花を咲かせることでしょう。
〜〜 キャラ紹介タイム 〜〜
… さあそんなこんなで冒険者たちが仲を深めているうちに、島のガンペキが近づいてきま した。
見上げるとその上には、風の吹き抜ける大きな礼拝所があるのが見えます。
(… 以下略)
船員から話を振らせるなら、目つきの悪い「ドラウズ」船長(前日譚に登場)
かつてファイターに街を追い出され、善人面しやがってこのやろう、と思っていた
出港前夜、海賊に襲われるも、隠れて乗り込んでいたファイターが追い払ってくれた
これに免じて、ファイターの乗船を正式に許可した
「カナリアと老人の像」についてはこの時点で説明してしまってよいかも
公式だと後に礼拝所に辿りついたところで技能を振るけど、この情報は確実に出したい気がする
(前略 … しわくちゃの老人の像です。)
この世界で長く生きている冒険者一行は、これがメタリックドラゴンの始祖であるバハムートと、
連れのドラゴンたちを表わしたものであることに気づくでしょう。
(崖の壁面には礼拝所に向かう長いつづら折りの道があって、… 以下略)
初心者 PL に対しては、初手のロールプレイをアシストしてあげてもいいかも
島に到着した一行、さて船を降りたみなさんはどんな行動をするでしょう。
まっすぐ修道院へ向かおうと提案する者もいれば、まずはビーチをあたりを散策しようと言う者もいるでしょう。
綺麗な海にテンションが上がって、ひとり大はしゃぎしている子もいるかもしれません。
では、先陣を切って島に降りたあなた(お喋り得意そうな PL 指名?)はどんなことを言うでしょう。
修道院へ向かおうとしたら 【船旅 BGM → ゾンビ戦 BGM → 勝利で村 BGM】
「溺死した水夫たち」の遭遇
3人パーティならゾンビは2体で良さそう
ゾンビであることは明白なので、説明してしまって良さそう
判定の説明がてら、知覚(DC13くらい)を振っても良さそう
全員失敗なら強制戦闘
公式の描写「溺死した水夫たち」改
「すでに迫ってきている」という表現にする
(前略 … うめくような声が聞こえます。)
冒険者たちが気づいたときには、3(2)体のゾンビが 9m ほど先まで迫っていました。
(服は船乗りの服ですが、… 以下略)
成功したキャラがいたら、逃げる選択肢も提案してもらえる
公式の描写「溺死した水夫たち」改
「早めに気づいた」っぽい表現にする(実は距離一緒だけど)
(前略 … うめくような声)に気付きます。
9m ほど先で、3(2)体のゾンビが、よろめきながら岸にあがってきていました。
(服は船乗りの服ですが、… 以下略)
彼らの動きは遅く、全力で逃げれば追い付かれずに修道院まで辿りつくこともできそうですが、
腕試しがてらここで蹴散らしておくのも良いでしょう。
→ 逃げる場合はのちに修道院で戦闘
戦闘ルールの説明:
まずは敏捷力を振って行動順(イニシアチブ)を決める
※ ゾンビは全員同じイニシアチブになる
キャラクターのターンが来たら
ゾンビ戦
光輝ダメージに弱いことは、ゾンビのリアクションで匂わせる
「アンデッドのしぶとさ」を「ゾンビのターンが回ってきたとき」に振って、死体蹴りさせるのもありかも
死体蹴りで入ったダメージも、ゾンビの復活ダイスの難易度に加える
→ プレイヤーに気づいてもらえれば、何度も復活してグダるのを防げる(演出的にも楽しげ)
実は言葉を理解するが、喋ることはできない
table:ステータス
AC hp 移動速度 受動知覚 耐性
8 22 6m 8 毒ダメージ半減、毒状態にならない
叩きつけ ... 近接、単体、ロール+3、殴打 1d6+1 (or 4 固定)
アンデッドのしぶとさ:
気絶したとき、耐久力セーヴ(DC:5+受けたダメージ)に成功すると hp1 で復活する
光輝ダメージ、クリティカルダメージで気絶した場合、確定失敗
全滅したら
ルナラが助けにくる(シナリオ参照)
以降の戦闘でも同様
洞窟はマイコニド達に介抱させても良いかも
1章・修道院 1F
ここでルナラ、マイラを紹介する(マイラは彼女の自室に置く)
導入
砂浜から修道院へ向かう階段を登り切ったあたり:
公式の描写「修道院の人々」
コボルドは公式には9体だけど、適当に数体ピックアップして出してあげれば良さそう
マイラは重要人物なので別途紹介タイムを作りたい(=「ピックアップの数体」には入れない)
話を聞けば、彼女がこの修道院の長老、ルナラであることがわかる。会話例:
ゾンビを倒している場合:
あなたがたが下でゾンビたちを倒すのを私は見ておりました。
力をお貸しくださりありがとうございます。わたしたちは最近ゾンビの出現に悩まされていました。
これまでは、誰かがゾンビを発見すると武器を取って隠れ、やり過ごしていた、とか
逃げるなら鍵のついている書庫あたりが良さそう?
ゾンビ出現の話が盛り上がったら:
以前から稀に現われることはあった(秘匿情報:40年前のコンパスローズ事件以来)
しかし、最近になって特に目撃が増えている(秘匿情報:ハーピーが巣を作った)
原因はわからない
ゾンビは死体が魔力で甦ったもの。すなわち、どこかで死体が発生しているはず
ゾンビの風貌を冒険者たちから聞いて:
そういえばこの島の住人「ヴァーノス」が最近、船が難破するのを目撃したと聞いた
いずれにせよ、冒険者たちを歓迎する:
わざわざこんなところまでお越しになるくらいですから、みなさんにもなにか事情があることでしょう。
私たちはみなさんを歓迎します、ここにはいつまで居ていただいでも構いませんよ。
ルナラに修道院を案内させて、その過程で NPC たちを紹介するのがスムーズそう
キャラ:コボルドたち
無邪気で子供っぽい爬虫類
竜に引き寄せられる性質を持ち、竜に仕える者が多い
ここのコボルドたちは、よく懐き、友好的に見える
キャラ:ルナラ
会話次第で得られる:
滞在費を申し出れば、快く受け入れる(自ら求めることはない)
一日の半分を書庫で、残りの半分を礼拝所で過ごしている
秘匿情報:
クロマティックたちと戦ってきたブロンズドラゴン、今は戦いに辟易して、老婆の姿で隠居
住民たちは正体を知っているが、新人には教えてくれない
今は平和を願う同志たちの暮らしをサポートすることに生きがいを感じている
どこで寝ているかは住民も知らない
住民たちは、「忙しいから寝てない」「礼拝所で寝てる」など各々勝手に誤解している
実際には海底トンネルの先にある秘密の洞窟に住んでいる
父「アスタラガン」(ルナラと同じブロンズドラゴン)をここで亡くしている
おそらく戦いで?
戦いに嫌気が差した一要因だったりするのかなあ
住民と敵対する場合:
ルナラは警告する、危害を加えるなら償いを求める
無視した場合、ルナラがドラゴン形態になって冒険者をボコして終わり
僧房の並ぶ坂
公式の描写「A1:小道と僧房」
(左から「ゲスト用」「タラク」「ヴァーノス」「マイラ」「コボルド達」の部屋)
竜の像:
魔法学(DC10)に成功したキャラはブロンズドラゴンのものだと分かる
ルナラに尋ねると「ここでの戦いで死んだドラゴン、アスタラガンをかたどったものです」
アスタラガンが父であることは語らない
キャラ:マイラ
ひときわ目立つ大人のコボルドが、何やら怪しい実験をしているところに出くわす
ルナラ曰く:
彼女はマイラ、ここで熱心に工学や錬金術を学んでいて、私達に必要なものがあれば作ってくれる。
商いの窓口も任せているから、あなたたちも必要なものがあれば彼女を尋ねてみると良いわ。
秩序にして善。やや控え目な物言いにすると(ヴァーノスやタラクとの対比で)覚えやすそう
「ようこそ」「まだまだ見習いですが」「わたし」
ポーションは品切れ、ということにするといいかもしれない
材料が入ってこなくなってしまったらしい
詳しいことは仕入れ・製造をしている「タラク」が知っているはず
→ 2章のクエストへの誘導
そもそも公式設定だと、多分ここでポーションは売っていない
難易度調整:最終章の前でポーションの在庫が復活して、金で補充できるようになる
※ 2章の前では、依頼主のタラクが「なけなしの」ポーションを託してくれる
秘匿情報:
かつて天文台でスタージに襲われたとき、姉・兄に見捨てられ、命からがら逃げてきた
公式には姉・妹とあった気がするけど、末っ子とした方が可哀想感&リアリティ出そう
姉・兄は今も天文台にいる可能性が高い
1章・修道院 2F
ここをヴァーノス(巻き上げ操作所)、タラク(食堂)の自己紹介ゾーンにする
巻き上げ機操作所
(公式の描写「A2:巻き上げ操作所」)
巻き上げ機を修理するヴァーノスを置いて、ヴァーノスの紹介スポットに改変
※ 巻き上げ機が必要になる場面はストーリー中にないので、壊しちゃって大丈夫
キャラ:ヴァーノス
男勝りな強気の女性、ぶっきらぼうだが優しい
「よう、新入りか?」「アタシ」
工作道具一式を持ち、修道院の維持管理をしている
「力仕事担当」みたいな説明が覚えやすそう&わかりやすそう
左目には傷が走り、右足には木と金属でできた優雅な義足を着けている
左目は乳白色となって、物を見ることもできない
クレリックは思い出す(または歴史 DC15):
かつてソードコーストの東で活躍していた強力な傭兵団「青狼団」のリーダーが、
「ヴァーノス・ウェンダー」の名で恐れられていたことを思い出す
会話次第で得られる:
クエスト(3章)
ルナラから難破船の話を訊かされていたら、ヴァーノスが実際に目撃したことを語る
それなら私がこの目で見たよ。つい先日、礼拝所の修繕をしていたときだ。
島の北で船が不自然に進路を変えて、岩に激突するのを見た。
あれは奇妙な光景だった。
秘匿:不自然な事故り方をしているのはハーピーのせい
ルナラが思い出す:
島の北側 …
あの海域では昔、「コンパス・ローズ」という大型船が難破する大事故がありました。
もしかしたら関係があるかもしれません。
島のためにも、よければ調べてきてくださいませんか。
※ コンパスローズが難破したのは40年ほど前、全員死亡の大事故
「青狼団」のリーダーだったのは事実で、怪我の影響もあり、今は一線を退いてここにいる
「人はやり直せる」が信条
ここに居るということは、おそらく彼女も戦いに辟易している?
戦えない体になって気付いた、的な
食堂と台所
(公式の描写「A3:食堂と台所」)
料理をするタラク(とお手伝いのコボルド)を置いて、タラクの紹介スポットに改変
コボルドを置いておくと、ちょっとお茶目な感じを出せて良さそう:
(お手伝いをするコボルドに)こらこら、つまみ食いするんじゃないよ
脳内タラク、強面だけど優しくてちょっと可愛いイケオジ、みたいなイメージある
キャラ:タラク
食堂からは焼き魚のような良い香り
海に囲まれた島だし、まあ海鮮が美味でせう
調理しているのは初老の男性、ガタイの良い体系と入れ墨で一見怖そうだが、表情はやさしそう
ここでは植物の研究をしていて、庭で薬草を育てたり、特製ハーブを使った料理を振る舞ったり
ここの住人は(あまり表立っては言わないが)タラクの料理が大好き
↑ 表立って言って良いと思う、ガッツリ「料理担当」としてしまった方がわかりやすそう
「たまに料理を担当することもあって、そんな日はみんな内心喜んでいる」はちと複雑
ルナラ:みなさんもお疲れでしょうから、お祈りを済ませたら食事にしましょう これ言いたい
信頼する一部の友人にしか自分の背景を語らない
無理に聞き出そうとすると徐々に敵対的になり、冒険者達を避けるようになる
会話次第で得られる:
クエスト(2章)
キノコを栽培して暮らす種族「マイコニド」が、この島では珍しく地上で暮らしている
これ言っちゃっていいと思うんだよな
島の南にある洞窟でポーションの材料になる「ココロガサダケ」を仕入れている
しかし最近「マイコニド」達と会えておらず、ポーションが作れなくなっている
マイコニドが巨大なタコのような怪物を洞窟の入口に置いてしまい、近寄れなくなった
タコにキノコが寄生しているので、おそらくマイコニドが置いた門番だろうとわかる
タラク:俺も嫌われるようなことをしたつもりはないんだがな… これ言いたい
冒険者たちに、マイコニドの様子を見てくるよう頼む
ローグは気づく(または歴史 DC15):
ソードコースト南東で暗躍する盗賊ギルド「ギルデッド・ギャローズ」の人間が、
タラクのものと良く似た入れ墨をしていたことを思い出す
終盤で関係を作ってから訊けば、ローグ不在でも自白してくれる、としたい
この話エモくて良いので
タラクがここに居ることは、タラクとしても口止めしたいはず
秘匿情報:
盗賊ギルドで毒の研究をしていたが、それが間接的に恋人の死を招いてしまった
深く傷つき、ギルドから逃げ出し、残りの人生を過去のつぐないに捧げたいと考えている
終盤 俺は本当は学者なんかじゃないんだ この言い回しドキっとして良さそう
実際には研究者ではあるんだけど、過去の経緯から「研究者失格」だと思っている的な
冒険者たちに慰められるイケオジ、見てぇ〜(私利私欲)
書庫
公式の描写(A4:書庫)
よく調べたら、このあたりの話がわかっても言いかもしれない(下に行くほど難易度が高い):
この島は過去に何度も、クロマティックとメタリックの戦場になってきた
この島にはかつて最先端の魔術を研究する「天文台」があったが、ドラゴン達の争いで廃墟に
ここで死んだドラゴン達の名前
レッドのシャルス(この島に封印されているとされるドラゴン)
ブロンズのアスタラガン(広場像と同じ名前、秘匿:つまりルナラの父)
ブルーのエルデミル(秘匿:おそらくルナラに倒されたドラゴン)
ゴールドのクリサヴァル(秘匿:のちに難破船の海域で骨が見つかる)
ブラスのトゥラダエル(こいつは誰だ…?)
エルデミルは死んだ竜たちの魔力を復活させてこの地域を牛耳ろうとしたが、あるブロンズドラゴンが食い止めた
ルナラにこの話について質問して、ドキッとさせてみたさある(?)
スパークレンダーがその再演になっているところがエモなので、どこかで出しておきたい
礼拝所
公式の描写(A5:バハムートの礼拝所)
続けてルナラ:
私はここで毎日、バハムート様に祈りを捧げているのです。
よろしければ皆さんもどうぞ。
きっとあなたがたの冒険を実のあるものにしてくださるでしょう。
像を調べる:
像の台座には東西南北にくぼみがあり、バハムートに供える特別なお香が置いてあります。
さらにディテクト・マジックを使う(または魔法学 DC15 くらい?):
像にかすかな魔力のオーラがあり、礼拝所全体に守りの魔法がかかっていることがわかる
具体的には、万が一礼拝所内で何かあったとき、
セーヴィングスローに 1d4 のボーナスがつきそうということが分かります
これ TRPG がわかる人には言いたい
秘匿情報:
像にかかっている魔力は、父アスタラガンの名残り
浜辺でゾンビと戦っていない場合
ゾンビとここでエンカウント 【ゾンビ戦 BGM → 勝利で戻す】
礼拝所から戻ろうと思ったその矢先、礼拝所の下から悲鳴のようなものが聞こえます。
どうやら助けを求めているようです。
以下 公式の描写(ゾンビはふたたび)
例によって、3人パーティなら2体に減らしてよさそう
襲われている住人2人はタラクとお手伝いしてたコボルドってことで良いかな
(こいつらが一番礼拝所に近いところで自己紹介したので)
1F の住人たちは、浜辺の異変にすぐに気づけたので避難できた、とかすれば良さそう
この戦闘は避けられない
コボルドはゾンビに襲われて hp 2 になっている、タラクも武器を持っていない状態
コボルド死ぬと悲しい感じになっちゃうので上手くやりたい
冒険者がゾンビを引き付けている間に、タラクが救急セットでコボルドを容態安定化するとか
晩ごはん(シナリオにはない部分)
礼拝を終えたら食堂へ?
この時点で受け取っていないクエストがあれば捻じ込む
誰かがポーションの話や、ゾンビの話を振る。それにタラクやヴァーノスが反応して話し始める
世間話や今日の復習をしながら、明日の予定を決める
報酬でポーションを配れるので、できれば2章に先に行って欲しい気はする
2章に行く場合:
船で行くか、陸路で行くか選べる
陸路で行く場合 (2h20m):
砂浜を歩くので、海が干潮になる明け方を狙って行くことになる
近道だが、道中何かに遭遇しないとも限らない
こぎ船を借りる場合 (3h20m):
やや遠回りだが、モンスターに襲われるようなことは少ないだろう
船に乗ったまま門番のタコと戦う羽目になると厄介かもしれない
崖から降りるパターンは、プレイヤー側から提案がなければ飛ばしちゃって良い気がする
おそらく陸路が選ばれると思う(船で戦闘怖すぎるので)
食事を終えたら僧房(一番左の部屋)で大休憩
hp 、ヒットダイスと魔法スロットが全回復